- 営業マンとして独立して、自分の力で稼いでみたい
- 独立して自由な働き方をしたい
副業やフリーランスといった働き方が注目され、このように夢を抱きながらも現実は、全く動けていない、そんな人が非常に多いです。
- 独立にはリスクもあるし、今の方がきっと稼げる
- 今も有給を使ってある程度趣味に時間使えているからいい
多くの人はこのような言い訳が頭をよぎっているはずです。
これが言い訳ではなく本心なのであれば何も問題ありません。ですが自分の想いに蓋をしている状態であれば非常にもったいないです。
私は過去、日経大手企業、外資系コンサルティングファームで働き、現在は営業として独立をして働いています。ただ私も営業として独立をするまではこのような考えで、一歩踏み出すまでに非常に苦労しました。
この記事では、私が準備をしていればもっと早くに動けた、あるいは実際にできていて役に立った、ということを紹介します。私の経験から、独立に向けた必要最低限の準備をまとめたので、実践はしやすい内容になっています。
独立をしたいけど迷っている、そんな人の背中を押す力になれる記事になっています。迷っている人はぜひ最後まで読んで実践してください。
皆さんが思うよりも、独立して生活していくことは簡単です。挑戦してみたい人は是非参考にしてください。
営業が独立をするための準備とは
営業マンが独立をする場合、しっかりと準備を行い、地に足をつけたスタートを切ることが大切になります。
理由は以下2点です。
- 営業スキルは独占業務があるようなスキルではない
- 専門性を証明しにくい
例えば、国から認められたような独占業務や、わかりやすい専門性のあるスキルであれば、そのスキルだけである程度上手く立ち回ることができます。(もちろん失敗することもありますが、営業よりはうまくいく可能性が高いです。)
一方で、そのような分かりやすく証明できるスキルではない営業は、計画性のない独立は難しいのが現実です。しかしながら営業が、全ての企業で必要とされる業務であることは間違いありません。
よって計画的にスタートを切ることができれば、今後も長期的に稼ぎ続けることができる可能性は非常に高いです。
ただ、準備段階で漠然とした不安に襲われて、思考がまとまらず、いつまでも準備だけして動き出せないのでは本末転倒です。よって私が実際に独立した経験をもとに、必要最低限やっておくべきことを解説します。
準備がゴールのようになっている人がいますが、大切なのは実際に独立することです。
営業に必要な準備は、ハードとソフトそれぞれで考える
営業が独立の準備に取り掛かる際、まずは必要な内容をハードとソフトに分けることが重要です。
この記事ではハードとソフトは以下のような定義で使用します。
- ハード:物としての準備、あるいは契約や手続き関係の目にみえるもの
- ソフト:心構えや思考のような目に見えないもの
しっかりとした準備は必要ですが、実は営業が行うべき準備はそれほど多くはありません。
多くの人は漠然と何かを準備しなければならない、と焦っています。具体的にイメージができていないため、準備が全く進まず、大量の準備に追われているような感覚になっているだけです。
ソフトとハードに分けるだけでも思考が整理され、何をすべきかクリアになります。そこまできたら必要とされる内容を一つ一つ実施していけばいいだけなのです。
実はハード面での準備はそれほど多くない
多くの人が独立=複雑なことのように考えていますが、実は事務的な準備は驚くほど少ないです。
会社を作って運営をする、というと組織やルールを作る必要があり、複雑なことをが増えていきます。一方で一人で独立をする、個人事業主になる(最初はほとんどの人がこれ)場合は、非常にシンプルな処理だけです。
自分には難しいと思っていることは、実はほとんどが簡単にできる作業だけです。まずは整理して、一つずつ消化していきましょう。
開業の手続きであれば、今は一日あれば終わらせることもできます。あまり身構えすぎずにいきましょう。
営業が独立する上で行うハード面の準備3選
営業がハード面で行うべき項目は以下3点です。
- 自分が助走期間として走りたい期間分の生活費を貯める
- 開業届を税務署に提出する
- クライアントを見つける
この他にも、クレジットカードを作っておいた方がいい、ローンを組むなら会社員のうち、などと言われますが、それは本質ではありません。
独立をするために絶対に必要なことに絞ってここではご説明します。
自分が助走期間として走りたい期間分の生活費を貯める
独立後の助走期間分の生活費を貯めておくことが、あなたの独立を成功させるために必要です。
助走期間とは、どれだけの期間、無収入だったとしても耐えられるのか、ということです。この助走期間という考え方が非常に大切です。
独立は最初から上手く行く人もいれば、上手くいかない人がいます。これは本人の資質による部分もありますが、人との出会いという運による要素も非常に強いです。
独立初期=試行回数が少ない状態では、運が悪ければ実力があっても上手くいかないことがあります。この運が悪いタイミングで、妥協した業務を行うのか、しっかりと耐えることができるのかで、長期的な成功に大きく影響します。
妥協した案件では、心身ともに削られていくため、次の行動が後手後手になり、なかなか浮上できません。
一方で助走期間を耐え切る体力があれば、妥協せずいい仕事が来るまで試し続けることができるのです。その結果、最初の飛び上がりを高くすることができるため、そのまま高いレベルを維持できるのです。
開業届を税務署に提出する
開業届を出すのは基本中の基本ですが、一方で一番苦手意識を持つ人が多い内容になっています。
実は私自身もこの作業、なんとなくのイメージだけでめんどくさいと敬遠していました。税務署に行くことや、小難しい書類を記入すること、さらには独立の最初の一歩でミスしたくないという思いから、ずるずると後回しにしてしまっていました。
ただやってみると意外とすごく簡単で、提出するまで1日もかからずに完了していました。では、どのようにやったのかというと、マネーフォワードクラウド開業届という無料サービスを利用しています。
開業届を指示通り入力するだけで簡単作成することができ、担当の税務署まで教えてくれる優れものです。
また、私は開業届を出す以外にも、以下のサービスを利用して確定申告も行なっています。いろいろなサービスを使うより、統一した方がわかりやすいかと思いますので、ぜひ独立する際にはこちらのサービスを使ってみてください。
クライアントを見つける
独立するためには、クライアントを見つけて、稼ぐための仕事を受ける必要があります。
一昔前であれば、自分のコネをフルに使い、新しいクライアントを足で開拓するといったことが必要でしたが、今はクラウドワークスで簡単に見つけることができます。
そのため、クライアントとの出会い方よりも、どのような仕事を選ぶのかも非常に重要になってきました。
個人的なおすすめとしては、まずは時間固定の業務を受けることをお勧めしています。
理由として、独立初期ではタイムマネジメントが難しく、つい働き過ぎたり、逆に油断してサボったりしてしまいます。最初はリズムを掴むためにも、固定業務メインで行い、徐々に成果報酬にシフトすることをお勧めします。
クラウドソーシングというWEB上で仕事のマッチングを行うサービスがあるため、そちらを積極的に活用ください。
営業が独立する上で行うソフト面の準備3選
次に、営業がソフト麺で行うべき項目は以下3点です。
- 独立する理由を明確にする
- 独立のメリットとデメリットを正しく理解する
- 【番外編】所属していた会社と良好な関係を築いておく
独立で一番大切なのは心の健康です。この心の健康を守るための準備として、今から紹介することを是非実践してください。
独立をする理由を明確にする
まずは自分がなぜ独立をするのか、その原点をしっかりと意識するということが重要です。
これには2つの意味があります。
まず一つ目は、独立初期は辛く厳しいことの連続です。会社員とは異なるプレッシャーとも戦わないといけません。そんな時、自分を鼓舞するための原点を明確にしておくことで、諦めそうになった時の最後の一踏ん張りの力になります。
そして二つ目は、自分の事業方針を見失わないためです。独立をすると、様々な選択肢の可能性が出てきます。稼がないと生活ができない、そんなレベルの時はあまり迷う余地はないです。一方で余裕が出てきた際には自分で「選択」が必要になります。
例えば私の場合、家族との時間を大切にしたいという想いがあります。
この時、お金をたくさん稼ぐことができるが、激務になる仕事と、お金はそこそこだが、家族との時間を作ることができる仕事がきたとします。(生活できるレベルの仕事はあることが前提)
この時、自分の原点をしっかり持たず、お金をとってしまった場合、最初は良くても徐々に後悔するはずです。
このように、あなたの独立人生を長いスパンで見た時に、後悔しない、幸せな選択をするためにも自分の原点は明確にしておく必要があるのです。
昔と違って独立=お金を稼いで成り上がりではなくなっています。自分らしい生き方のためにも原点を忘れないでください。
独立のメリットとデメリットを正しく理解する
独立のメリット、デメリットを正しく理解することで、意味のない不安を感じる状態から抜け出すことができます。
大切なのはあなたにとってのメリットとデメリットです。
独立というのはリスクを伴いますが、業種・業態によってその内容は大きく異なります。特に私のように営業として独立をする場合、それほど大きなリスクはありません。
よく一度失敗をすれば転落人生、借金が重なりいつかは自己破産するしかない、このように考える人がいますが、そんなことはありません。初期投資が重なるような業種ならまだしも、営業のように自分の人件費が全ての仕事では、生活費が稼げなくなる可能性があるくらいです。
この部分を正しく理解をしないと、毎日不安と戦うような日々になる、あるいは一歩踏み出すことができなくなり、次第に心も削れていきます。
よってあなたがどのようなリスクを背負っており、それにより得られるメリットはなんなのか、正しく理解してから始めることが大切です。
【番外編】所属していた会社と良好な関係を築いておく
これは番外編ですが、所属している会社を退職する時、必ず良好な関係でやめましょう。
よく独立した人の話で、
- 最初のお客様が勤めていた会社だった
- 悪い辞め方をしたために、業界で噂が広がり仕事がなくなった
なんてエピソードがありますが、それは稀なケースです。私自身もそんな話を聞いたことはありましたが、実際仕事で一緒になることは今のところありません。
ではなぜ良好な関係で辞める必要があるのか、それは万が一にも失敗した時、出戻りできる環境を作っておくためです。
最近は出戻り歓迎の企業も増えていますし、前向きな気持ちで退職をした人であれば、出戻りは十分に選択肢になります。
独立した後、会社員に戻るという選択をする人は少なくありません。それは失敗が理由ではなく、個人で稼ぐことに向いていないと実感した場合もあります。
このように独立の道から外れるための選択肢を一つでも持っていることはあなたの心の安定を生みます。
結局一番必要なのは、一歩踏み出す勇気
色々と経験から学んだことを述べてきましたが、一番大切なのは一歩踏み出す勇気を持つことです。
ここまで経験からの情報を出した理由は、私自身、これらのことを知らず、独立を悩んだ時期が長くあったためです。
私の場合、最後は適応障害になり、会社を退職、その後失うものはないということで夢だった独立をしています。
これほどまで追い詰められないと独立に進めていなかったのです。今となっては、もっと早く、そして正しい準備をしてから独立できていれば、より良いスタートが切れていたと反省することもあります。
正しい準備は、あなたの背中を押してくれる
この記事を読んでいる人も、おそらく独立したいと考えているけれど、まだ一歩踏み出せていない人だと思います。
やってみればなんとかなる、という人がいます。今となってはその言葉は真実だと分かります。
ただ迷っていた当初はこんな言葉を聞いても全く動ける気がしませんでした。
まずは正しい準備をする、そして最後の一押しの力とすることが動き出すためには重要です。
ぜひこの記事の内容を実践して、独立への第一歩を踏み出してください。
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